2022年4月8日

FXのアノマリーは当たる？代表的なアノマリーと月別アノマリーをご紹介！

FXをやっていると「アノマリー」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか？

アノマリー(Anomaly)とは、相場に関する理論では説明できないものの、よく現象として起こる値動きのことです。

「FXのアノマリーって当たるの？」と思う方もいるかもしれませんが、アノマリーの中に、確率が高いものもあり、一概に当たらないと否定することはできません。

この記事では、FXのアノマリーとは何か、代表的なアノマリーや月別のアノマリーをご紹介します。

FXのアノマリーとは？

FXのアノマリー（Anomaly）とは、経済的要因（ファンダメンタル）や投資理論では説明はできないものの、高い確率で為替相場を動かす現象のことです。

アノマリーは、FXだけでなく株式市場や経済学でも以前から議論されています。

トレーダーの心理を表す規則的な現象とも言えるので、ないがしろにはできないかもしれません。

アノマリーには、月ごとや曜日ごとに見られるものや、その他の要因で見られるものがあります。

有名なアノマリーは？

ここでは、よく知られている有名なアノマリーをご紹介します。

ジブリの法則

ジブリとは、スタジオジブリのことで『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など数多くの有名な作品がありますよね。

米国雇用統計が発表される日と、ジブリの作品がテレビで放映される日が重なると、円高・株安になりやすいと言われています。

2013年頃からメディアにも取り上げられ、この法則が話題になりました。

トレーダーの中にはこの法則に従ってトレードしたり、大損を避けポジションを閉じる人もいると言われています。

ゴトー日のドル買い

数字の5と10が付く日を「ゴトー日」と言います。

日本の輸入企業などのドル決済が必要な企業は、このゴトー日に円を売って、ドルを購入します。

金融機関はドル不足のため、外為市場からドルを購入するので、ドル円は上昇する傾向があります。

そこに投資家も便乗して買いに入るので、さらに上昇するということです。

この上昇も10時を過ぎれば市場が落ち着き、下落しやすいと言われています。

水曜日スワップ

マーケットが休みとなる土日分の金利が、毎週水曜日にまとめてスワップ金利として付与されます。

そのため、金利の低い円を売って高金利の通貨が買われる傾向があります。

大統領選の年はドルが上昇

4年に一度の大統領選の時は、ドルが上昇しますが、ボラティリティは小さくなる傾向があります。

ドルが買われやすくなりますが、ドル円の動きが小さくなり、翌年に大きく動くと言われています。

月別のアノマリーは？

FXでは、年間の中でも月ごとに相場の特徴があります。

ここでは、月別のアノマリーをご紹介します。

1月：1月効果とも言われ、この月のトレンドがその年全体の方向性を示しやすいです。
1月の相場が下がれば、その年は下げ相場となり、相場が上がれば、上げ相場になりやすいです。
2月：1月の反発で戻りが入りやすい月です。ドル円は下落傾向があります。
3月：日本の大企業の多くが決算で外貨を円に換えるため、ドル円は下落する傾向が強く、円高になりやすいです。
4月：3月の反動で資金が外貨に流入し、為替が大きく動く月と言われています。
5月：夏休み前のポジション整理や米国債の利払いが終わるため円高になりやすいです。
市場全体に売りムードが漂い、株式もドル円も下落の方向感が出てきます。
利益確定の売りも増えて、ドル円は相場の大きな方向転換点となりやすい月と言えるでしょう。
6月：海外では夏休みが始まり、ボラティリティが落ちやすい月です。
その年の高値や安値をつける可能性が高い月と言われています。
7月：夏休みが近くなり、夏枯れ相場になりやすいと言われています。
米国市場では、ボーナスで株を購入するため、反動で円安になりやすいです。
8月：夏枯れ相場と言われ、取引量が減るため、変動が少ない円に集まりやすいです。
特にお盆休みのある日本市場は、売り相場となり、円高ドル安になります。
9月：夏休みが終わり、年末にかけて取引量が増えて大きなトレンドが出やすいです。
9月に発生したトレンドは、10月や11月まで継続すると言われています。
また日本企業の中間決算に向けて海外資金を自国に戻す動きが始まり、ドル円は下落傾向となります。
10月：米国では「10月効果」と呼ばれるアノマリーがあり、株価が底を付けやすく、時には大暴落する可能性もあります。
ドル円も米国株の影響を受けて底を付ける傾向があるでしょう。
11月：9月から続いたトレンドは、この月でポジション調整により終わりを迎えます。
相場が反転しやすいです。
12月：12月は荒れる相場となりやすい傾向があります。
これはクリスマス休暇に向けて、マーケット市場がポジション調整のための売りを呼びかけるからです。
市場参加者が大幅に減っていくので、トレンドが出にくい傾向があります。