国内FXと海外FXはどちらがいい?違いやメリットとデメリットをご紹介!

FXを始めたばかりだと、 国内FXと海外FXの「どちらでトレードしたらよいのだろう?」と迷う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、
- 国内FXと海外FXの取引条件の違い
- 国内FX口座のメリットとデメリット
- 海外FX口座のメリットとデメリット
- FX初心者にはどちらがおすすめか
についてご紹介します。
この記事を読み進めて、国内FXと海外FXについて理解を深めていきましょう!
国内FXと海外FXの比較

国内FXと海外FXを比較すると、下の表のようになります。
比較項目 |
国内FX |
海外FX |
---|---|---|
安全性 |
◎ |
△ |
レバレッジ |
最大25倍 |
上限なし(会社によって100~3000倍くらい ) |
スプレッド |
狭い(0.1-0.5pip:米ドル) |
広め(1.0-2,0pips:米ドル) |
キャンペーン |
新規口座開設ボーナス中心 |
入金ボーナス中心 |
取引ツール |
各社ツール |
MT4/MT5 |
入出金のしやすさ |
◎ |
△ |
国内FX口座の6つのメリットは?

国内FX口座には、6つのメリットがあります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.金融庁に登録していて信頼度が高い
国内FXは安全性を保証するために、金融庁のライセンスを得て運営しています。
国内FXでは、顧客資産が会社の資産とは切り離されて管理されており、FX会社が倒産した場合、預けた資金が返金されます。(信託保全)
海外FXには、信託保全がない場合もあるので、国内FXの方が信頼性が高いといえるでしょう。
2.スプレッドが狭い
国内FX口座のスプレッドは、海外FX口座に比べて狭く設定しています。
国内FXのドル円スプレッドは0.1〜0.5pips、海外FXのドル円ペアは1.0pips〜2.0pipsと大きな差があります。
そのため、国内FXの方がコストがかからずに取引することができます。
3.学習コンテンツが豊富
国内FXには、FX初心者の方のための無料セミナーや、FXの基礎知識などの解説ページが公式ページに設けられている場合が多く、コンテンツが豊富です。
4.確定申告の際に損失を繰り越せる
国内FXでは、その年に出た損失を翌年以降で3年間繰り越すことができるようになっています。
5.いくら稼いでも税率が一律20.315%
国内FXでは、いくら利益を出しても税率が一律で20.315%です。
一方で海外FXでは、利益を出した額に応じて税率が15%〜55%の範囲で変動します。
利益が多くなるほど税金を払わなければならないので、国内FXで利益を出した方が効率的でしょう。
6.入金や出金が早い
国内FXでは、入金や出金が早く、入出金手数料が無料な場合も多いです。
国内FX会社は、ネットバンキングによるクイック入金や出金に対応している会社が多いので、スムーズに入出金を行うことができます。
国内FX口座の3つのデメリットは?

国内FX口座には、3つのデメリットがあります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.最大レバレッジが25倍
国内FXでは、最大でレバレッジを25倍までしかかけることができません。
見方を変えれば、それ以上かけるのはリスクが高いため25倍でも十分とも考えられます。
2.追証がある
国内FXでは、「追証」という仕組みがあります。
追証とは「追加保証金」のことで、一定水準以下になると求められる保証金です。
国内FXでは、その状態で追加の保証金を入金しなければなりません。
海外FXでは、ゼロカット制度があるので、保証金が一定水準以下になると、証拠金が0になるだけで済みますが、国内FXではその状態に追加で保証金を入金しなければならないため注意しましょう。
3.ほとんどのFX会社がMT4やMT5に対応していない
海外FXではほとんどのFX会社がMT4やMT5に対応していますが、ほとんどの国内FX会社は独自の取引ツールを提供している場合が多く、MT4やMT5に対応していません。(一部のFX会社ではMT4やMT5を使用可能です。)
そのため、MT4のEA(自動売買)が使用できないケースが多いです。
海外FX口座の5つのメリットは?

海外FX口座には、5つのメリットがあります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.レバレッジの倍率が高い
海外FXの大きな特徴は、レバレッジの倍率が高いことです。
海外の場合では、1,000倍、2,000倍を提供している会社もあります。
レバレッジは、FXで特に魅力的なポイントで、少ない資金でも大きな金額の取引をすることができます。
ハイリスク・ハイリターンを狙うこともできますが、小さな値動きで証拠金をすべて失ってしまうリスクもあるので注意しましょう。
2.ゼロカットシステムを採用
ほとんどの海外FXでは、ゼロカットシステムを採用しています。
国内FXが採用している「追証制度」と違い、証拠金以上の損失が発生してしまった場合は追証を負担する必要がありません。
証拠金が0になるだけなので、その点では海外FXのゼロカットシステムはメリットの一つといえるでしょう。
3.MT4やMT5が使える
海外FXでは、MT4(メタトレーダー4)やMT5(メタトレーダー5)と呼ばれる取引ツールが使用可能です。
MT4やMT5は、ロシアのMetaQuotes Software社が開発した取引ツールで、テクニカル分析のしやすさや、外部の分析ツール・自動売買が使えることから、世界中のFXトレーダーに愛用されています。
国内FX会社では、MT4やMT5は一部でしか提供されていません。
メタトレーダーに慣れているユーザーには、大きなメリットでしょう。
4.ボーナスが豪華
海外FX会社には、「クレジットボーナス」があり、口座入金時に「取引時のみに利用できるボーナス」を追加でもらうことができます。
これにより実際の証拠金よりも大きな資金で取引ができるので、余裕を持って取引したい場合はメリットが大きいです。
それに対して国内FXでは、口座開設や取引数量に応じて還元されるキャッシュバックや商品プレゼントなどがあります。
5.同一口座でFXやCFDの取引ができる
海外FXでは、同一口座でFXだけでなく商品・株価指数・個別株式などのCFD銘柄の取引ができるFX会社が多いです。
一方、国内FXでは、CFD銘柄を取り扱っているところは少ないので限られています。
FX以外にも、CFD銘柄の取引もやってみたい場合でも、海外FXでは改めて専用の口座開設をしなくてよいのでとても便利です。
海外FX口座の4つのデメリットは?

海外FXのデメリットは、4つのデメリットがあります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.金融庁から警告を受けている業者が多い
海外FX会社の多くは、日本の金融庁の警告を受けているため、安全性が保証されていません。
法律にはふれませんが、万が一の事態が起こった場合は、すべて自己責任となります。
一応、どのFX会社も海外での金融ライセンスは取得していますが、日本のライセンスのように厳格な顧客資産を保護する規則は定められてない場合が多く、ある程度の金額を支払うと取得できるような簡単なライセンスもあります。
そのため、海外FXを利用したい場合は、事前にFX会社の金融ライセンスはどのようなものかを調べておくとよいでしょう。
2.出金拒否や口座凍結がある可能性
海外FX会社によっては、顧客が莫大な利益を出したり、会社側の資金繰りが悪化すると出金拒否などが発生したケースもあります。
また、海外FX会社では、顧客資産を分別管理(口座を分けて管理)するのみで、破綻した場合には顧客資産がなくなる可能性もあります。
もちろん、これまで何も問題が起きていないFX会社も多くありますが、国内FX会社に比べると事情がよくわからないというのが現状でしょう。
3.スプレッドが広い
海外FXのスプレッドは、一般的に国内FXに比べてとても広く設定されています。
スプレッドは実質的な取引手数料となり、スプレッドが広いと残る利益が減るので、効率的に利益を積み上げることが難しいです。
また海外FXは「変動スプレッド制」を採用しているので、相場によってスプレッドが大きく変動することがあります。
4.入金や出金に時間と手数料がかかる
海外FXの場合、海外の銀行や金融機関を経由すると、時間がかかり手数料も高くなります。
決済サービスを使える会社もありますが、銀行振り込みの場合は入出金の反映が数日後になるケースもあるので、国内FX会社の方が入出金はスムーズです。
FX初心者には国内FXと海外FXのどちらがおすすめ?

FX初心者の方には、国内FXと海外FXのどちらがおすすめなのでしょうか?
国内FXの方がスプレッドが狭く、税率は一定なので効率よく利益を出すことができ、さらに入出金のスムーズさや安全性を考えると、国内FXの方がおすすめです。
自己資本が少なくても大きな金額で取引できるというのは、海外FXの魅力ですね。
- 低資金からFXを始めたい人
- 少額でも大きな利益を狙いたい人
- 借金のリスクなしで取引したい人
この条件に当てはまる人にとっては、海外FXもメリットがあるでしょう。
大勝負に強い人であれば、効率よく稼ぐことができるかもしれませんが、身の丈に合わないハイリスク・ハイリターンな取引を繰り返すと、いつかは資金が尽きてしまいます。
そのリスクを考えると、初心者の方は、まず国内FXから始めてみるとよいのではないでしょうか。
「国内FXと海外FXはどちらがいい?違いやメリットとデメリットをご紹介!」のまとめ
この記事では、
- 国内FXと海外FXの取引条件の違い
- 国内FX口座のメリットとデメリット
- 海外FX口座のメリットとデメリット
- FX初心者にはどちらがおすすめか
についてご紹介しました。
国内FXと海外FXどちらがいいか?という点では、国内FXの方がスプレッドが狭く、効率よく利益を出すことができ、さらに安全性も高いのでおすすめです。
ただし、少ない資金で大きな利益を狙えるFXの魅力を生かすのであれば、海外FXという選択肢もあります。
どちらを使うにしても、徹底した資金管理は大切です。
国内FXと海外FXを利用するにあたっては、それぞれメリットとデメリットがあるので、ご自身の目的に応じて選ぶとよいでしょう。