NDD方式とDD方式はどちらが有利？それぞれの違いやメリットとデメリットをご紹介！
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FX業者が採用する約定方式には、NDD方式とDD方式があります。
「NDD方式とDD方式のどちらが有利なんだろう？」と気になる方も多いのではないでしょうか？
FXでは、DD方式よりもNDD方式の方が良いイメージがある方もいるかもしれませんが、一概にそうとも言えません。
多くの国内FX業者は、顧客との取引にDD方式を採用していますが、最近では海外にならってNDD方式を採用する業者も出てきました。
この記事では、NDD方式とDD方式の違いやメリットとデメリット、どちらが有利なのかについてご紹介します。
この記事を読み進めて、NDD方式・DD方式の理解を深めていきましょう！
NDD方式とDD方式の仕組みの違いは？
NDD方式とDD方式の仕組みには、以下の違いがあります。
- NDD方式：インターバンクに取引が直結
- DD方式：個人投資家とインターバンクの間にディーラーが介在
NDD方式とDD方式について、それぞれ順番に見ていきましょう。
NDD方式とは？
NDD方式とは「No Dealing Desk」の略で、ディーラーを介さずに注文を市場に出すことです。
NDD方式では、顧客とインターバンク市場との間にFX業者は仲介に入りません。
そのため、顧客の注文はインターバンクへそのまま通っていきます。
NDD方式のメリットは？
NDD方式には3つのメリットがあります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.約定が早い
NDD業者のメリットは、約定が早いことです。
NDD方式では、顧客が出した注文はそのまま直接インターバンク市場へ出されます。
取引の仲介に入らないため、約定までのタイムラグはほとんどありません。
そのため、NDD方式では、ストレスなくスムーズにトレードすることができます。
2.スキャルピングができる
DD業者では、短時間での連続注文には対応しきれず、損失リスクがあるため、一般的にスキャルピングは禁止されています。
しかし、NDD業者では、スキャルピングは損失リスクがないので、自由に取引を行うことができます。
顧客が稼げば稼ぐほど、FX業者は手数料の収益が増えるので、顧客とFX業者はWin-Winの関係です。
3.注文の透明性が高い
NDD方式では、FX業者が仲介しないため、透明性が高く、約定拒否などを受けることがありません。
そのため、顧客は安心してトレードに集中することができます。
NDD方式のデメリットは？
NDD方式のデメリットを紹介します。
スプレッドが広め
NDD方式のデメリットは、スプレッドが広めであることです。
NDD業者の主な収益は、スプレッドによるものなので、スプレッドはある程度許容する必要があります。
DD方式とは？
DD方式とは、Dealing Desk（ディーリング・デスク）方式の略です。
投資家とインターバンク市場の間にFX業者のディーラーが入り、実際に注文を出すのはディーラーという方式です。
トレーダーとFX業者が1対1で取引を行います。
DD方式のメリットは？
DD方式のメリットをご紹介します。
スプレッドが狭い
DD方式の大きなメリットは、スプレッドが狭いことです。
DD方式では、顧客の注文にまずFX業者の介入が入り、それからFX業者によってインターバンクへ注文が出されます。
この仕組みによって、注文操作を行って為替利益を稼ぐことができるため、スプレッドから収益を上げる必要がありません。
したがって、DD方式では、NDD方式よりもはるかに狭いスプレッドでのトレードが可能です。
DD方式のデメリットは？
DD方式には3つのデメリットがあります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.約定拒否されるリスクがある
DD方式では、トレーダーの注文が必ず発注されているとは限りません。
トレーダーが通貨ペアを取引しようとしたレートがFX業者にとって不利になる場合は、ディーラーからレートが再提示されて、希望したレートで取引できないことがあります。
これを「リクオート」と言います。
2.スキャルピングができない
DD方式では、顧客の注文を受けた後に検討した上でインターバンク市場へ注文を出すため、短時間で多くの注文に対応することができません。
連続して注文が出されるスキャルピングでは、DD業者の損失につながる可能性があるため、禁止されている場合があります。
3.透明性が低い
DD方式では、FX業者のディーラーを通して、トレーダーからの注文を約定させます。
DD方式はディーラーが取引に介入するため、DD方式は透明性が低いと言われています。
FX会社が行う「のみ行為」とは、個人投資家と成約した取引をすぐにインターバンクでカバーを取らず、FX会社が抱える行為（＝のむ行為）を言います。
トレーダーが勝ったらFX業者が負け、トレーダーが負けたらFX業者が勝ち、という図式になります。
NDD方式とDD方式どちらが有利？
では、NDD方式とDD方式どちらが有利なのか気になりますよね。
DD方式では、FX業者に注文操作を行われるリスクがあるので、損益を被る可能性もあります。
ただし、「スプレッド」や「レートの安定性」に関しては、DD方式の方が有利です。
取引金額が100万通貨（1億円超）であれば、FX会社の約定力に注意を払わなければならないので、NDD方式がよいでしょう。
それ以下の金額であれば、わざわざ手数料が高いNDD方式を使う必要性はありません。
DD方式では、ポジション量の多い注文やスキャルピングを嫌がられる傾向にあるので、小ロットでのスイングトレードなどがよいでしょう。
資金が増えてきてから、NDD業者に移行していく方法もおすすめです。
「NDD方式とDD方式はどちらが有利？それぞれの違いやメリットとデメリットをご紹介！」をまとめ
この記事では、NDD方式とDD方式の違いやメリットとデメリット、どちらが有利なのかについてご紹介しました。
＜NDD方式とDD方式の特徴＞
- NDD方式は、約定力や透明性が高い
- DD方式は、手数料が安い
自分のトレードスタイルや資金に合わせて、国内FXに多いDD方式、そして海外FXに多いNDD方式のどちらの業者を利用するか判断していきましょう。