FXパーフェクトオーダーとは?おすすめ設定期間やメリットとデメリットを解説!

FXでトレードしていると、パーフェクトオーダーという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
パーフェクトオーダーとは、トレーダーたちに重要視されているテクニカル手法の一つです。
この記事では、FXのパーフェクトオーダーとは何か、おすすめの設定値やメリットとデメリットを解説していきます。
パーフェクトオーダーを見つけることができると、トレンドフォローのデイトレードで勝てるようになるので、読み進めていきましょう!
FXのパーフェクトオーダーとは?
FXのパーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の移動平均線がきれいに並んだ状態のことです。
この形が持つ力は大きく、形が崩れない限りトレンドが持続していくというサインになります。
上昇トレンド
上昇トレンドが発生すると、上から「ローソク足→短期→中期→長期」の順番になります。

移動平均線の設定を問わず、順番がそろっていれば、パーフェクトオーダーということです。
下降トレンド
下降トレンドが発生すると、下から「ローソク足→短期→中期→長期」の順番になります。

レンジ相場
値動きがない相場や方向感が定まっていない相場は、移動平均線が入り乱れ、横ばいになります。

FXのパーフェクトオーダーのおすすめの設定期間は?
次に移動平均線の設定期間と本数はどうすればよいのか、見ていきましょう。
スキャルピングやデイトレードの場合、おすすめの設定期間は以下のようになります。
- 短期移動平均線:25日
- 中期移動平均線:50日
- 長期移動平均線:75日
理由は、多くのトレーダーがこの数値を使っているからです。
設定はトレードスタイルによって様々ですが、かけ離れた数値ではなく、バランスの良い数値を設定するとよいでしょう。
移動平均線の本数は?
表示される数に正解はありませんが、あまり数を増やすとエントリーのタイミングが遅れてしまいます。
FX初心者の方は、まずはシンプルに3本でトレードすることをおすすめします。
FXのパーフェクトオーダーのメリットは?

パーフェクトオーダーには、4つメリットがあります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.相場の流れがよくわかる
パーフェクトオーダーは、トレンド発生時の典型的なパターンです。
3本の移動平均線が同じ角度で進んでいたら、そのトレンドの勢いや値幅がすぐにわかります。
パーフェクトオーダーを意識することで、レンジ相場も浮き彫りになるため、トレンドとレンジの2種類の相場状態が明確になります。
2.ローソク足に惑わされなくなる
FXを始めたばかりだと、ローソク足の上下の動きに惑わされて、ローソク足だけでチャート分析をするのは難しい場合があります。
そこで、パーフェクトオーダーを活用すると、チャート分析が驚くほど簡単になるのでおすすめです。
移動平均線は1本の線でシンプルなので、ローソク足に惑わされにくくなります。
3.トレンドフォローができるようになる
パーフェクトオーダーを認識すると、トレンドフォローが簡単にできるようになります。
パーフェクトオーダーをキープしている間は、トレンドが続いていることを表すので、一時的な下落があっても迷いがなくなります。
パーフェクトオーダーならシンプルにトレンド、それ以外はレンジと判断できるので、ポジションを取りやすくなります。
上昇のパーフェクトオーダーなら買いエントリー、下降のパーフェクトオーダーなら売りエントリーです。
パーフェクトオーダーは、強いトレンド発生の合図として、トレーダーの中で共通認識となっているという利点があります。
パーフェクトオーダーと認知したトレーダーは、そのトレンドに従ってエントリーするため、トレンドがさらに強くなっていきます。
この流れに乗ることで、さらに利益を出すことができるわけです。
4.通貨ペアに関係なく使える
FXでは、通貨ペアによって値動きが異なるので、通貨ペアが異なると分析方法も変わってきます。
ただし、パーフェクトオーダーは、どの通貨ペア、どの時間軸のチャートでも同じように形成されます。
トレンドとレンジの見極めが簡単になるので、あとは他の判断根拠を組みあわせればよいということになります。
パーフェクトオーダーのデメリットは?

パーフェクトオーダーのデメリットは、エントリーのタイミングが遅れてしまうことです。
強いトレンドが発生しても、長期の移動平均線が変化するまでに時間がかかります。
そのため、期間の設定によっては3つの移動平均線のパーフェクトオーダーがなかなかそろわないこともあります。
また、パーフェクトオーダーの「出現頻度が少ない」ということもデメリットの一つです。
出現すると大きな利益をあげる可能性は高いですが、なかなか出現しないのでレアなチャートなので、だからこそ価値があるとも言えるかもしれません。
FXのパーフェクトオーダーの使い方と注意点は?
FXのパーフェクトオーダーの使い方と注意点を解説します。
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.順張りでエントリー
発生したトレンドに逆らわず、必ず順張りでエントリーします。
参考にしたいのが、ゴールデンクロスとデッドクロスです。
2.上位足のトレンドも確認する
パーフェクトオーダーを確認してからエントリーしても、高値つかみになってしまう場合があります。
パーフェクトオーダーを使う時には、エントリー根拠を強めるために、上位足のトレンドの向きを確認してみましょう。(マルチタイムフレーム分析)
「FXのマルチタイムフレーム分析(MTF)とは?分析のやり方や取引手法」はこちら!
3.損切り前に上位足をチェックする
パーフェクトオーダーであると思ってエントリーしたものの、逆行し、不安になることがあるかもしれません。
その場合は、上位足を確認しましょう。
下位足の逆行で含み損を抱えたとしても、上位足ではそのままのトレンド方向へ進む場合も十分あるからです。
無駄な損切りとならないように、その損切りが妥当かどうか、上位足をチェックしてから損切するようにしましょう。
4.レンジ相場には要注意
レンジ相場においても、たまにパーフェクトオーダーが確認できることがあります。
レンジ相場では、少し逆行すれば、そのまま反対方向のトレンドになることもあるので、おすすめできません。
パーフェクトオーダーは、トレンドが発生した状況に限って活用していくとよいでしょう。
「FXパーフェクトオーダーとは?おすすめ設定期間やメリットとデメリットを解説!」のまとめ
この記事では、FXのパーフェクトオーダーとは何か、おすすめの設定値やメリットとデメリットを解説しました。
FXのパーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の移動平均線がきれいに並んだ状態のことです。
この形が持つ力は大きく、形が崩れない限りトレンドが持続していくというサインになります。
パーフェクトオーダーは、多くのトレーダーが注目しているトレードポイントなので、しっかりと根拠を持って活用していきましょう。