FXでポジションを決済のタイミングとは?FX初心者が失敗しないための4つのポイントを解説!

決済

FXを始めたばかりだと、「どのタイミングでポジションを決済したらいいんだろう?」と迷う方も多いのではないでしょうか?

FXでエントリーしたら、必ずポジション決済をしなければ、利益を出すことができないので、決済のタイミングが非常に重要です。

この記事では、FXのポジションを決済するタイミングや、FX初心者の方が失敗しないための4つのポイントを解説します。

FXでポジションを決済するタイミングは2つ

利益と損失

FXでポジションを決済するタイミングは、下記の2つがあります。

  1. 損失を確定するための決済

  2. 利益を確定するための決済


FXでトレードする時に、資金管理が大切になってきます。

損失をできるだけ増やさないために、まずはしっかりと損失を確定する決済を行うことが重要です。

順番に見ていきましょう。


1.損失を確定するための決済【損切り】

down

1つ目は、損失を確定するための決済で、これを「損切り」と言います。

FXで含み損を抱えている時に、「もしかしたらプラスになるかもしれない」と決済を先延ばしにして、損失が増えてしまったという経験はありませんか?


FXを始めたばかりだと、損失を確定する時に、

もう少し決済するタイミングを遅らせたら、利益に変わるかもしれない
自ら利益を減らしたくないから、損切りする気が進まない

と頭をよぎることがあると思います。


しかし、ここで重要なのは「損失を決済しなければ、さらに損失が増える可能性がある」ということです。

損失を決済せずに、先延ばしにしてしまうと、塩漬け状態に陥る場合もあります。

<塩漬けとは?>
含み損を持ったポジションを決済できずに、そのまま持ち続けること


塩漬けの間、損失は確定しませんが、資金を動かすことができなくなってしまいます。

また、含み損を持っている間に、相場が大きく動き、FX会社が定めた証拠金維持率を下回ると、強制的にロスカットされるリスクもあります。

ロスカットされると、資金のほとんどがなくなり、経済的にも精神的にもダメージが大きいので、早いうちにこまめに損切りしておきましょう。


2.利益を確定するための決済【利確】

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2つ目は、利益を確定するための決済で、これを「利確」と言います。


FXでトレードしていると、利確後にもっと利益が伸びて、

もう少し様子を見ていればよかった
不安で早く利確してしまった

と思うことはありませんか?


もちろん利益が最大になる場面で、利確できたら理想的ですが、相場を完璧に予想することはプロのトレーダーでも難しいとされています。

完璧に予想することは難しいとしても、経済指標を確認したり、様々な分析方法を活用したりすることで、トレードの勝率を上げることが可能です。

また、FXで大切なのは、根拠を持ったトレードをすることなので、あらかじめ作ったトレードルールに沿って、トレードしていきましょう。


FX初心者が失敗しないための4つのポイント

ポイント

ここまで、2つの決済のタイミングについて解説しました。

ここからは、FX初心者の方が失敗しないための4つのポイントをご紹介します。

  1. 利確と損切りの基準を決める

  2. テクニカル分析を活用する

  3. 損小利大のトレードを目指す

  4. 土日や長期休暇前に決済する


1.利確と損切りの基準を決める

1つ目は、利確と損切りの基準を決めることです。

FXでは、トレードする前に、リスクリワード(損益の比率)をどうするか意識することで、1回のトレード価値を定量化し、トレードの勝敗ではなく、利益率で判断することができます。

プロの投資家は、リスクに焦点を当てて、投資金額が利益に見合うかどうかを見定めながら、取引しています。


また、損切りのラインでは、資金の2%までの損失を許容するという方法もあります。

<例:10万円で取引する場合>

回の取引で、含み損が2,000円になった時点で損切りする

この考え方を基準に、資金額に応じて、損切りする金額を変えていきましょう!


2.テクニカル分析を活用する

2つ目は、テクニカル分析を活用することです。

テクニカル分析には、大きく分けると、トレンド系オシレーター系があります。

より正確に決済のタイミングを捉えたい場合は、トレンド系の分析方法を活用し、相場の勢いを認識したい場合は、オシレーター系の分析方法を活用するとよいでしょう。


トレンド系


オシレーター系


自分が使いやすい分析方法を取り入れて、トレードしていきましょう!


3.損小利大のトレードを目指す

3つ目は、損小利大のトレードを目指すことです。

FXでトレードしていると、利益が出ている時は「早く決済したい」と思い、損失が出ている時は「待っていれば利益に変わるかもしれない」と思う方が多いのではないでしょうか?

このような状態は、プロスペクト理論(行動経済学の理論)と言われ、投資家心理が影響していると言われています。

この理論で考えてみると、含み益は早く決済してしまい、含み損は抱え続けて塩漬けになってしまう可能性があります。

これでは、損大利小のトレードになってしまうため、心理的な働きかけに逆らって、損小利大のトレードを目指すことが重要です。


相場の値動きが気になってずっと見てしまう方におすすめの注文方法が、 OCO注文です。

OCO注文は、損切り(ストップ)利益確定(リミット)を設定し、どちらかの価格で取引成立したらもう一方は自動的にキャンセルされる仕組みです。

あらかじめ設定しておくことで、感情に振り回されずに、トレードしていくことができるでしょう。


4.土日や長期休暇前に決済する

4つ目は、土日や長期休暇前に決済することです。

FXは、24時間取引できるという魅力がありますが、土日やクリスマス、年末年始などは取引することができません。


「FXで取引ができない時間帯」はこちら

休み中に経済や政治で大きな事件が起きたり、イベントがあったりすると、休み明けに大きく相場が動く場合があります。

ですので、土日や長期休暇の前に、事前にポジションを決済しておくことをおすすめします。

また、自分が取引している通貨ペアのファンダメンタルズを確認して、トレード戦略に活用していきましょう。


「FXでポジション決済のタイミングとは?FX初心者が失敗しないための4つのポイント」のまとめ

この記事では、FXのポジションを決済するタイミングや、FX初心者の方が失敗しないための4つのポイントを解説しました。

<FXのポジションを決済するタイミング>

  1. 損失を確定するための決済

  2. 利益を確定するための決済


<FX初心者の方が失敗しないための4つのポイント>

  1. 利確と損切りの基準を決める

  2. テクニカル分析を活用する

  3. 損小利大のトレードを目指す

  4. 土日や長期休暇前に決済する


FXでは、決済のタイミングで利益か損失か決まるので非常に重要です。

初めから、全て完璧にこなそうとすることは誰でも難しいので、実践→検証→修正を繰り返しながら、自分に合ったトレード方法を見つけていきましょう。

「FXで勝てない5つの理由は?なぜ負ける?初心者が勝つための7つのコツ」はこちら