FXの出来高とは？確認する方法や出来高を知るメリットをご紹介！
はてブ
送る
「FXの出来高って何？」
「どうやって確認するの？」
と気になっている方が多いのではないでしょうか？
出来高は、株式では重要視されていますが、FXではそれほど馴染みがないかもしれません。
FXでも出来高を把握しておくことで、よりトレードの幅を広げることができます。
この記事では、FXの出来高の確認方法や出来高を知るメリット、確認しておきたい通貨ペアをご紹介します。
FXの出来高とは？
FXの出来高とは、期間中に成立した取引量のことです。
FXでは、買い注文と売り注文の2種類があります。
FX取引では、売った数量の分だけ買う人がいるので取引が成立します。
この売買取引が行われた数量が、出来高（取引量）ということです。
出来高は、主に株式取引で重視されています。
株式取引は、参加者全員が取引所に注文を出すので、1つの銘柄について、全体の出来高を把握することができます。
それに対してFXは、一般的に銀行と銀行、FX会社とトレーダーというように2者間で完結する「相対取引」が行われています。
為替は、世界中でこの相対取引がされているので、全ての取引量を把握することは難しいです。
FXの出来高のメリットは？
FXの出来高には、どのようなメリットがあるのかご紹介します。
FXの出来高を知るメリットは、「相場の勢いがわかること」です。
どれくらい多くの注文が入っているのかを見ることで、相場にどのくらい勢いがあるかを把握することができます。
- たくさんの買い注文が入っている→チャートは大きく上昇し、継続しやすい
- たくさんの売り注文が入っている→チャートは大きく下降し、継続しやすい
これは「相場の勢いが強い」ということを示しています。
出来高を見て、相場の勢いを把握できれば、より利益になりやすいポイントを見つけやすくなり、勝率アップにつながるというわけです。
FXの出来高を確認する方法は？
FXの出来高を確認する方法をご紹介します。
- 東京金融取引所：ＴＦＸヒストリカルデータベース【くりっく365】
- 金融先物取引業協会の店頭FX月次速報
- 日本銀行：外国為替市況
- シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）：通貨ペア別出来高
※データはそれぞれの機関が把握しているもので、全ての取引数量を表しているということではありません。
東京金融取引所：ＴＦＸヒストリカルデータベース【くりっく365】
東京金融取引所のTFXヒストリカルデータベースでは、くりっく365で取り扱っている通貨ペアの出来高を見ることができます。
東京金融取引所の公式サイトのサマリーデータの項目で、確認したい通貨ペア・期間にチェックを入れると出来高が閲覧することができます。
CSV形式でダウンロードも可能です。
東京金融取引所 ➡︎ https://www.tfx.co.jp/historical/fx/
金融先物取引業協会の店頭FX月次速報
金融先物取引業協会の店頭FX月次速報では、日本国内50社以上の店頭FX出来高を月単位で確認することができます。
月次概況では、未決済ポジション残高なども確認できるので、今後の相場予測にも有効です。
日本国内のFX会社でのおおまかな出来高を確認することができます。
一般社団法人金融先物取引業協会 ➡︎ https://www.ffaj.or.jp/library/performance/fx_flash/
日本銀行：外国為替市況
日銀が発表している外国為替市況では、東京外為市場における取引状況を確認することができます。
日次と年次の2種類で見ることができ、日次では、前日分の東京外為市場の米ドル円、ユーロ米ドル、ユーロ円の出来高を確認することができます。
よりタイムリーな情報を活用したいという方はこちらを確認するとよいでしょう。
日本銀行 ➡︎ https://www.boj.or.jp/statistics/market/forex/fxdaily/index.htm/
シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）：通貨ペア別出来高
シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）の通貨ペア別出来高は、先物・デリバティブ市場を提供している世界的な会社が提供しているものす。
国内だけではなく世界の取引量が対象なので、データも圧倒的に多く、一番優位性のある情報と言われています。
米ドル円やユーロ円、ユーロ米ドルなど主要通貨ペアの出来高を月単位でみることができます。
主要通貨ペアでトレードをしているに方は、まずは、このCMEグループが提供する「通貨ペア別出来高」がおすすめです。
CME Group ➡︎ https://www.cmegroup.com/ja/trading/fx/
FXの出来高をチェックしたい通貨ペア
通貨では、米ドルが圧倒的なシェアを占めており、対米ドルの通貨ペアの出来高が多い傾向にあります。
その他、ユーロや日本円、ポンドなどの通貨ペアも活発に取引されています。
特に、上位3つの通貨ペア（米ドル/ユーロ、米ドル/円、米ドル/ポンド）は、取引しているトレーダーが多いので、出来高を確認しておくとよいでしょう。
「取引数量が多い＝流動性が高い＝取引しやすい」ということなので、初心者にも取引しやすい通貨ペアとなります。
「FX初心者におすすめする通貨ペアは？通貨の特徴と選び方」はこちら
FXの出来高は時間帯によって変化する
為替相場は24時間動いており、世界でも取引量が多い3大為替市場があります。
この3つの市場の中で、最も取引高が多い市場はロンドン市場で、次にニューヨーク市場です。
この2つの市場の時間が重なる間はFXの出来高が大きくなる時間帯です。
それぞれの市場のオープン時も取引量が多くなる傾向にあります。
しかし、これらの時間帯以外は、マーケット参加者が少なくなるので、取引量は減少します。
出来高が少なくなれば、値動きが激しくなる傾向があるため、トレードが難しくなります。
「FX初心者におすすめの取引時間は？市場が活発な時間帯や特徴」はこちら
「FXの出来高とは？確認する方法や出来高を知るメリット」のまとめ
この記事では、
- FXの出来高の確認方法
- 出来高を知るメリット
- 確認しておきたい通貨ペア
をご紹介しました。
出来高が示す取引量は、まさに他のトレーダーの動きそのものを表しています。
出来高を確認することで、簡単に「相場の勢い」を把握することができるので、ぜひ初心者の方も参考にしてみてください。
データや対象になる通貨ペアなどの条件は、提供元によって少しずつ違いがあるので、自分が使いやすいものを選んで活用していきましょう。