FXのリスクリワードと勝率の関係とは?3つの使うコツと計算方法をご紹介!

FXで「リスクリワード」という言葉をよく聞くけど、どういうものなのかわからないという方もいるのではないでしょうか?
リスクリワード手法を知っておくと、勝率が低い場合でも、収益を増やせるトレードができるようになります。
この記事では、リスクリワードとはなにか?、リスクリワードと勝率の関係や使うコツ、計算方法をご紹介します。
FXのリスクリワードとは?

リスクリワードとは、1回のトレードにおける「リスク(損失)」と「リワード(報酬)」の比率のことです。
リスクリワードレシオと呼ばれることもあり、この比率を使って、1回のトレード価値を定量化することができます。
リスクリワードの数字を意識すると、トレードの勝敗ではなく、利益率で判断することができるので、有利なトレードを実現できます。
リスクリワードで利益の比率が上回っている場合、損切りが続いても、1回の利益が大きければカバーすることが可能です。
プロの投資家は、リスクに焦点を当てて、投資金額が利益に見合うかどうかを見定めながら、取引しています。
FXでリスクリワードを使う3つのコツ

FXでリスクリワードを使うコツは以下の3つとなります。
- リスクリワードは最低でも1:2
- リスクリワードは固定して考える
- リスクリワード・勝率にこだわりすぎない
1.リスクリワードは最低でも1:2
リスクリワードを使う1つ目のコツは、1:2を基準にすることです。
理由は、ベストの「3」を意識しすぎてしまうと、逆に成績が下がってしまう可能性があるからです。
特にFX初心者の方は、1:2の比率を基準に考えることをおすすめします。
2.リスクリワードは固定して考える
リスクリワードを使う2つ目のコツは、リスクリワードを固定して考えることです。
リスクリワードを固定することで、取引する際に自分の感情を入れずに、損小利大の枠組みを作ることができます。
また、最初から固定しておけば、ストレスなくトレードに集中することができます。
リスクリワードを気にしすぎてしまうと、損切りをしにくくなるので気をつけましょう。
3.リスクリワードや勝率にこだわりすぎない
リスクリワードを使う3つ目のコツは、リスクリワードや勝率にこだわりすぎないことです。
リスクリワードを意識することは大切ですが、細かく気にしすぎてしまうと、かえってストレスになります。
FX初心者の方は、初めは慣れないかもしれませんが、「こういうものなんだな」と気楽に考えましょう。
リスクリワードの計算方法

<リスクリワードの計算方法>
リスクリワード比率=勝ちトレードの平均利益/負けトレードの平均損失
勝ちトレードの平均利益額と、負けトレードの平均損失額が同じであれば、リスクリワードは「1」となります。
- リスクリワードが1以上:勝ちトレードの利益額 > 負けトレードの損失額
- リスクリワードが1以下:負けトレードの損失額 > 勝ちトレードの利益額
数値は、3以上が理想的ですが、実際は「2」を越えていれば十分に優秀です。
1対2のリスクリワードであれば、40%の勝率だとしても、利益を上げることが可能性になります。
例:1万通貨のドル円でトレードを10回する場合
勝率40%で、リミット(利益)を20pips、ストップ(損失)を10pipsにし、利益と損失の比率を「2:1」にします。
6回負け -1,000円 × 6 =-6,000円 → 6,000円の損失
4回勝ち 2,000円 × 4 = 8,000円 → 8,000円の利益
→合計で2,000円の利益
1対2を実現するためには、指値注文のpips差を逆指値(ストップ)注文の2倍に設定します。
リスクリワードと勝率

リスクリワードと勝率についてご紹介します。
FXの勝率は、「勝ちトレードの数÷全てのトレードの数」で計算することができます。
リスクリワードと勝率は、どちらかの選択を迫られる反比例の関係です。
つまり、どちらかを良くすればどちらかが悪くなるという関係になっています。
ですので、勝率を追い求めれば、リスクリワードが悪化し、逆にリスクリワードを追い求めれば、勝率が悪化します。
<リスクリワード、利益、勝率の関係のまとめ>
- リスクリワードが低くなると、勝率を高めなければ利益を出すことができない
- リスクリワードが高くなれば、勝率が低くても利益を出すことができる
初心者の方は、リスクリワードを重視して、利益>損失となるように、トレード戦略を立てることがおすすめです。
FXでリスクリワードを計算する2つのメリットと注意点

FXでリスクリワードを計算する2つのメリットと注意点をご紹介します。
リスクリワードは、損切りの基礎知識でもあるので、資産運用で成功している投資家は、その重要性をよく知っています。
勝率に惑わされないトレードは、全体の収益の得やすさを示すリスクリワードによって実現することができます。
1.損切を許容できる
FXでリスクリワードを計算するようになると、損切りを収益増加のために必要なこととして許容できるようになります。
理由は「50%を下回る勝率であっても、利益が出せる」ということを理解できるようになるからです。
初めのうちからリスクリワードの概念を頭に入れておくと良いでしょう。
損切りの目安と方法を学ぶと、さらに自分のFXトレードの質を高めることができます。
2.勝率だけではわからないことがわかる
リスクリワードは、勝率だけではわかりにくい、自分の取引パフォーマンスを知ることができます。
投資分野では、資金を増やせるかどうか確認する計算方法としてよく使われていいます。
90%以上の勝率があるのに、損益がマイナスになっている時は、リスクリワードが低い場合があります。
その場合は、勝率を100%に近づけることよりも、リスクリワードで損益の比率を高めた方がよいでしょう。
リスクリワードの注意点
リスクリワードを意識したトレードでは、勝率が下がってしまいます。
理由は、1回の利益をじっくりと上げていくため、勝つトレードが少なくなってしまうからです。
リスクリワードでは、損益のバランスが大切なので、安定して利益を出すことができていれば、勝率が低くても心配ありません。
「FXのリスクリワードと勝率の関係とは?3つの使うコツと計算方法」のまとめ
この記事では、リスクリワードとはなにか?、リスクリワードと勝率の関係や使うコツ、計算方法ををご紹介しました。
リスクリワードとは、1回の取引における「損失:利益」の比率のことです。
FXで利益を積み上げていくためには、損失よりも利益の方が大きくなるようにする必要があります。
初めは、計算するのが面倒に感じる方もいるかもしれませんが、理解して取り入れることで、リスクリワードを意識したトレードができるようになります。
リスクリワードを計算すると、自分のトレードの状態を知ることができるので、活用していきましょう。