ストキャスティクスとは?FXでの設定や見方、使い方をご紹介!

「FXでのストキャスティクスの設定値は何がいいのだろう?」
「ストキャスティクスはどのように使えばいいのか?」
この記事では、このような疑問が解説できるように解説していきます。
ストキャスティクスとは?

ストキャスティクスとは、レンジ相場で「売られすぎ」や「買われすぎ」を判断するオシレーター系のテクニカル指標です。
ストキャスティクスは0から100%の数値で表しますが、これは一定期間の相場の最高値・最安値と比較して、現在のレートがレンジの最高値と最安値にどれだけ近づいているのかを数値で表しています。
ストキャスティクスが100%に近いほど「買われすぎ」で、0%に近いほど「売られすぎ」であると判断できます。
ストキャスティクスもRSIと同様に、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」から、相場が反転するポイントを見極める逆張りのテクニカル指標となります。
FXでのストキャスティクスの設定

FXでのストキャスティクスの設定の数値は、いくつがいいのでしょうか?
結論から言えば、おすすめのストキャスティクスのパラメーター設定値は、MT4の初期設定値である「5,3,3」で問題ありません。
- %K ➡︎ 5
- %D ➡︎ 3
- %SD ➡︎ 3
大体の場合、最適なパラメーター設定は初期値設定値が推奨されます。
なぜなら、多くのトレーダーがこの初期値でストキャスティクスを使用しているからです。
多くのトレーダーが使っているということは、その数値で判断され、それに基づいたチャートの結果になるということです。
ストキャスティクスの計算式
ストキャスティクスの計算式は、以下の通りです。
- %K =(当日終値-過去n日間の最安値)÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100
- %D=(当日終値-過去n日間の最安値)のm日間の合計÷(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)のm日間の合計×100
「%D」は「%K」を移動平均化したものです。
「%K」は一定期間の値幅を100として現在どの水準にいるかという数値です。
一定期間の最高値と最安値、現在の価格を用いて算出します。
ストキャスティクスの見方・使い方

ストキャスティクスでは、2本のラインが80%以上で推移すると「買われすぎ」、20%以下で推移すると「売られすぎ」と判断します。
また買われすぎゾーンでデッドクロスが発生すれば売りサイン、売られすぎゾーンでゴールデンクロスの発生で買いサインと判断します。
ゴールデンクロス(買いサイン)

ストキャスティクスにおけるゴールデンクロスとは、「%K」が「%D」を下から上に抜ける現象です。
売られすぎゾーンでゴールデンクロスが発生すると買いサインとなり、価格が上昇しやすいと判断できます。
デッドクロス(売りサイン)

ストキャスティクスにおけるデッドクロスとは、「%K」が「%D」を上から下に抜ける現象です。
買われすぎゾーンでデッドクロスが発生すると売りサインとなり、価格が下落しやすいと判断できます。
ダイバージェンス

ストキャスティクスには、ダイバージェンスという売買サインもあります。
ダイバージェンスとは、価格とインジケーターの動きが逆行する現象です。
価格が安値を切り下げるような動きになっているのに対し、ストキャスティクスは切り上げるような動きとなっています。
このような状況となった場合は、下落の勢いが以前よりも弱くなったことを示しており、トレンド転換の前兆となります。
上落トレンドから下降トレンドにトレンド転換しました。
ストキャスティクスの注意点

ストキャスティクスを使う際の注意点は、「ダマシ」です。
ダマシとは、思っていた売買サインと逆の方向に価格が動いてしまう現象です。
ダマシを完全に防ぐ方法はありませんが、MACDなど他のインジケーターと組み合わせることで対策することができます。
「ストキャスティクスとは?FXでの設定や見方、使い方」のまとめ
ストキャスティクスは、売られすぎ、買われすぎのオシレーター系のテクニカル指標です。
ぜひ特徴を理解してトレードに活かしていきましょう。